役員に対して役員報酬以外に外注費を支払できるか?

役員に対して、役員報酬と外注費を分けて払うことができるか。

税理士としての結論は「NO」です。

 

会社法的にはどうなんでしょうか。

外注費へのお手盛りリスクがある以上、利益相反取引にならないように株主に対して配慮すべきなんでしょうね、きっと。

でも、あくまで対株主、対債権者ベースの話。つまり社内的なテーマで終わります。公開企業でもない限りは、この点で対外的にギャーギャーとはならないでしょう。

ただ、問題は税務面です。

①外注費で支払う=消費税課税仕入になるということです。

役員報酬で払っていれば消費税対象外なのに外注費にすることで課税仕入にできちゃいます。年間2000万円を外注費にすると、この消費税だけで160万円もの差が出てきます。

よほどのことがない限り税務調査でおそらく否認されるでしょうね。

外注費とはあくまで業務委託契約で会社側の指揮命令系統にないことを明確に説明しなければいけませんが、相手が役員なのにどうやっても理屈は立ちにくい気がします。

 

②外注費で支払う=毎月の金額を利益に合わせて操作できちゃうということです。

①以上にこっちが問題になるかなとも思います。要は法人の利益をいくらでも操作できちゃうんですよね、外注費の額を増減させることで。。

法人税を払いたくないからとりあえず外注費で役員の方に振り替えよう、なんていう発想がすごく目に浮かんじゃいます。

私の目に浮かぶということは、おそらく税務調査官の目にも浮かぶでしょう。

「単なる租税回避行為でしょう。ダメです」って言われたときの抗弁はかなり厳しいと思います。

私としてはこの抗弁はなかなかできないなと思います。

 

兵庫県神戸市の税理士

 

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ